「ブリキのおもちゃ」や「ブリキ看板」という言葉を耳にしたことがある方も多いと思います。
レトロで赴くのあるイメージがあるブリキですが、どんな素材なのかは意外と説明できない人も多いのではないでしょうか?また、なぜ昭和のおもちゃや広告看板に多く使われたのかも気になるところですよね。
この記事では、ブリキの特徴・用途・歴史的背景をまとめています!
ブリキとはどんな金属?


ブリキとは、薄い鉄板の表面に錫(スズ)をメッキした金属素材のことを言います。
鉄は加工しやすく、錫は腐食に強く光沢があり見た目が美しいので、鉄の加工性と錫の実用性と見た目を兼ね備えた素材がブリキということです。
なぜおもちゃや看板にブリキが使われた?
・加工しやすくて軽い
・印刷しやすい
・腐食に強く、耐候性がある
・コストが比較的安価だった
ブリキを使った看板は、軽くて低コストで製作できたため、明治時代から昭和初期には特に飲料やたばこ、薬品の広告看板として大量に製作され使用されていました。
ブリキに使われる鉄板は薄いので、簡単に切断することができます。おもちゃのボディや、複雑な形状の装飾にも使いやすかったことで、ブリキ製の玩具や看板が広がりました。また、表面が平滑で、カラフルな印刷がのりやすいという特長もあり、鮮やかな色のおもちゃや看板を製作することができる点も人気になった理由のひとつです。
錫はある程度の錆びへの耐性がありますが、昔のブリキ看板を見るとわかる通り、長期間使用しているとやはい錆びているものも多く、現在では看板に使う金属はアルミやステンレスが主流となりました。
レトロなブリキ看板の魅力
・ヴィンテージ感のあるレトロなデザイン
・長年の使用でできた風合いや錆びが逆に味になる
・現在では個性的で差別化が図れる
昭和初期にはありふれていたブリキ看板も、現在では見かけることが少なくなりました。しかし、ブリキ看板のヴィンテージ感やレトロな風合いは今でも人気は根強く、カフェやガレージなどの内装で使われることもあります。
珍しく、懐かしさを感じるブリキ看板で、他の店舗との差別化を図ることもでき、ライトビコーでもレトロ看板・ブリキ看板は人気の商品となっています!
現代であまりブリキ看板を見かけないのはなぜ?
・耐候性が低く、錆びやすい
・錫の価格高騰
・より高性能な素材(アルミ、ステンレス、樹脂)の登場
明治時代から昭和初期には、ブリキ看板やホーロー看板が大量生産され、街中に掲示されていました。当時は耐候性が高いと思われていた素材でも、アルミやステンレス、樹脂などを加工する技術の進歩により、ブリキやホーローよりも耐候性があり錆びに強い看板が台頭してきました。
また、当時は安価だった錫の価格が高騰したことも、看板の素材が別の物に変遷していった要因のひとつです。
今ではブリキと言えば、缶詰や一部の金属パッケージで使われる食品用ブリキが主要な用途となりました。
ブリキ・ホーロー・トタンの違い
・ブリキ:鉄板に錫でメッキ加工したもの
・ホーロー:鉄板にガラスを焼き付けたもの
・トタン:鉄板に亜鉛でメッキ加工したもの
今でも愛されるレトロなブリキ看板

ブリキ看板は、より高機能な代替品の出現によって主流ではなくなりましたが、今でも根強い人気を誇っています。
昭和初期と比べると印刷技術や塗装技術も大幅に進化していますので、レトロなブリキ看板ではありながらも錆びへの耐性を向上させたブリキ看板は今でもライトビコーの人気商品です。
現代風の看板があふれる中、ブリキの看板はお客様の目を惹くこと間違いなしで、店舗のブランディングにも大きな力を発揮します!ブリキ看板の製作にご興味がある方はお気軽にライトビコーにご相談ください!